今回は、大阪府寝屋川市木屋町の閑静な住宅街で実際にあった、「境界杭が1本もないまま長年泥沼化していた隣地」を、お隣様が「境界未明示・現状有姿」の条件で丸ごと買い取ることで、長年のご近所トラブルを綺麗に解決した実務事例をご紹介します。
事例の背景:寝屋川市木屋町での「見えない境界線」
寝屋川市の中でも古くからの家々が立ち並ぶ木屋町周辺。この地域は、昔ながらの区画がそのまま残っている場所も多く、古いブロック塀や生垣がそのまま境界の目安になっているケースが多々あります。
ご相談をくださったのは、この地に代々お住まいのA様でした。
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トラブルの種
- 隣地(空き家)との間に境界杭が1本もない。
- A様宅のブロック塀の一部が隣地に「越境しているのではないか」と、隣地の所有者B様から過去に何度も指摘されていた。
- お互いに土地家屋調査士を入れて高額な「境界確定測量」をするだけの費用対効果が見出せず、話し合いはいつも平行線。
- 結果、数十年にわたり両家の関係は冷え切り、隣地は誰も住まないまま実質的な管理不全の「空き家」として放置されていた。
A様としては、「自分が生きているうちに、この不穏な関係を終わらせたい。もし可能なら、隣の土地を買い取って我が家の敷地を広げ、庭や駐車場として有効活用したい」という強いご希望を持たれていました。
しかし、通常なら「境界をハッキリさせてから売買する」のが鉄則
です。しかし、関係が悪化しているB様に「測量に協力してほしい」と頼んでも、再び感情的になるのは目に見えていました。
弊所のスタンス:丁寧な「対話と仲介」
弊所はあくまで「民間の中立な仲介・交渉役」
として、B様のご自宅へ直接お手紙を差し上げ、まずはじっくりとお話を聞くところからスタートしました。
B様の本音はこうでした。
「寝屋川のあの土地は、もう自分も高齢で管理しきれないし、本音を言えば手放したい。でも、Aさんとは過去の経緯があって、今さら顔を合わせたくもないし、測量の立ち払いやハンコ(境界承諾)のやり取りで揉めるくらいなら、そのまま放置しておいた方がマシだと思っている」
お互いに「解決したい」という目的は一致しているのに、「境界を確定させるプロセス」そのものが心理的ハードルになっていたのです。
解決へのスキーム:「境界非明示」かつ「現状有姿」での一発解決
そこで弊所が提案したのが、「境界未明示」かつ「現状有姿」での売買契約です。
これは、一般的な不動産流通では敬遠される特殊な契約スキームです。
1. 境界非明示での特約
売主様(B様)に対して、「境界杭の設置や、隣地(今回の場合はA様自身)との境界確定手続きを一切免除する」
という特約を契約書に盛り込みました。B様は、一切の測量費用を出す必要がなく、現地での立ち会いも不要になります。
2. 現状有姿(現状のまま引き渡し)
建物が残っていればそのままで、越境物(ブロック塀など)があっても、「買主がそれを承知の上で、現在の状態のまま引き取る」
という条件です。これにより、売主の契約不適合責任や、引き渡し後のトラブルのリスクを極限まで排除しました。
買主様(A様)側のメリット
一見すると、A様がリスクをすべて背負い込むように見えます。しかし、「隣地の所有者は自分自身になる」
わけですから、買ってしまえば「誰と揉める必要もない」のです。越境していたブロック塀も、すべて自分の敷地内のものになります。
長年悩まされていた「境界トラブル」そのものが、土地を丸ごと買い取ることで完全に消滅するという解決策でした。
実務上の注意点と契約のポイント
このスキームを成功させるには、契約書(重要事項説明書)の作り込みにプロとしての実務能力が求められます。
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売買対象の特定
- 測量図がないため、法務局にある「公図」および「登記簿謄本(全部事項証明書)」の記載面積を基準とする公簿売買としました。実際の面積と増減があっても、後から代金の清算は行わない旨を明記します。
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越境物に関する覚書の解消
- 元々は「将来建て替える時に越境を解消する」といった覚書を交わすかどうかで揉めていましたが、同一の所有者(A様)になるため、その前提自体が不要になる旨を契約の背景に記録しました。
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価格の妥当性
- 境界が未明示であること、現状有姿であることのリスクや将来的な測量コスト(A様が将来売却する際に必要となる費用)を勘案し、市場価格よりもある程度柔軟な価格設定で両者の合意を形成しました。
結末:泥沼のトラブルが、笑顔の契約へ
弊所が間に入り、双方の「顔を合わせたくない」「手続きが面倒」という本音をすくい上げて書類を一本化した結果、契約は非常にスムーズに進行しました。
売主のB様は、「土地の管理から解放され、測量の手間もお金も一切かからずに現金化できた」と大変喜ばれました。
買主のA様も、「これで生きているうちに境界の懸念がなくなった。子供の世代に負の遺産を引き継がずに済んだ」と、深く安堵されていました。
買主のA様も、「これで生きているうちに境界の懸念がなくなった。子供の世代に負の遺産を引き継がずに済んだ」と、深く安堵されていました。
土地の境界トラブルは、法務局の筆界特定制度や裁判で白黒つけることだけが正解ではありません。
「隣の土地をそのまま買い取って、境界という概念自体を身内で消化してしまう」 というのは、近隣トラブルを根本から、かつ迅速に解決するための非常に現実的でスマートな方法です。
「隣の土地をそのまま買い取って、境界という概念自体を身内で消化してしまう」 というのは、近隣トラブルを根本から、かつ迅速に解決するための非常に現実的でスマートな方法です。
【寝屋川市密着】隣の土地や近所の空き地を買いたい方は、当社にお任せください
今回ご紹介した事例のように、隣の土地の買い取りは、決して「難解なトラブル案件」ばかりではありません。むしろ、「売りたいけれど、どこに相談していいかわからない」と困っている所有者様と、「敷地を広げたい」と願うお隣様を、弊所の丁寧な仲介によって結びつける「お互いにとってハッピーな取引」がほとんどです。
- 「お隣さんが高齢で、そろそろ土地を処分しそうだけど、どこに相談すればいい?」
- 「近所の空き地が売りに出される前に、直接交渉して駐車場にしたい」
こうした思いがある方は、ぜひ一度、寝屋川市で地域密着の営業を続けている弊所にご相談ください。
桜木不動産事務所は、寝屋川市内の土地特性や相場を熟知しています。名義人の調査から、お相手に不快感を与えないプロとしての誠実な売買交渉、そして安心・安全な契約書の作成まで、一貫してサポートいたします。
まずは「あの空き地、いくらくらいで買える?」というご相談だけでも大歓迎です。地元のプロに安心してお任せください。
