【寝屋川市・枚方市|香里園エリア】隣の休耕地(畑)を買い取って二世帯住宅の敷地を広げた具体事例


今回は、香里園エリア(寝屋川市郡元町、枚方市香里ケ丘)で実際にあった「隣地の休耕地を買い取り、二世帯住宅の建築敷地を確保した実例」を詳しく解説します。

実例①:寝屋川市郡元町
傾斜地近くの古い平屋から、隣地40坪を吸収して「3階建て完全分離型二世帯住宅」へ
【背景と相談内容】
ご相談者様は、寝屋川市郡元町の高台に約35坪の土地を所有し、昭和50年代に建てられた木造平屋にお住まいでした。長男夫婦に子ども(お孫さん)が生まれたことをきっかけに、「二世帯住宅へ建て替えたい」との希望を持たれました。しかし、35坪の敷地では、二世帯がゆったり暮らせる床面積を確保することが困難でした。また、前面道路が階段状になっている部分もあり、工事車両の動線にも課題がありました。
そこで目をつけたのが、ご自宅の真横(南側)にあった約40坪の休耕地 です。長年、作物が植えられることもなく、夏場に草むしりがされているだけの状態でした。地目が「畑」であることは分かっていましたが、地主が誰であるか、売ってくれる意思があるかは全く不明の状態からスタートしました。
【実務的なアプローチと経過】
  1. 地主の特定とアプローチ
    まず法務局にて対象の休耕地の登記事項証明書(登記簿)を取得しました。名義人は、地元にお住まいの80代の高齢男性であることが判明。いきなり訪問すると警戒されてしまうため、まずは丁寧なご挨拶と「隣地で建て替えを検討しており、もし可能であれば土地の活用方法についてお話を伺いたい」という旨の手紙を郵送しました。
  2. 売却交渉と信頼関係の構築
    数日後、地主様のご親族(長男様)から連絡をいただき、実務的な交渉が始まりました。地主様側も「高齢になり、毎年の草むしりや固定資産税の負担が重くなっていた。知らない人に売るくらいなら、長年隣でうまくやってきたお宅に使ってもらう方が安心だ」と、売却に対して前向きな意向を持っていることが分かりました。
  3. 農地法第5条の届出と一筆化
    この土地は「市街化区域」内の農地であったため、宅地へ転用するためのハードルは比較的低いものでした。農業委員会に対して、弊所が行政書士として「農地法第5条に基づく農地転用の届出」を提出。同時に、お隣という利点を活かし、購入後に元の敷地と合筆(土地を一つにまとめる手続き)を行う前提で話を進めました。
【結果】
元の35坪に、買い取った40坪が加わり、合計約75坪のゆとりある角地の整形地 へと生まれ変わりました。敷地が広がったことで、道路後退(セットバック)の要件もクリア。郡元町の傾斜を活かした、1階を親世帯、2階を子世帯とする「木造2階建て・完全分離型二世帯住宅」が完成しました。お互いのプライバシーを確保しつつ、南側の広い休耕地だった部分を庭と駐車場(3台分)に充てることができ、開放感のある住まいが実現しました。

実例②:枚方市香里ケ丘
生産緑地や共有地が入り組むエリアで、裏手の変形休耕地を取得し「ガレージ付き二世帯」を実現
【背景と相談内容】
ご相談者様は、香里ケ丘に隣接するエリアにお住まいの50代のご夫婦。将来的に娘夫婦と同居するための二世帯住宅を計画されていました。現在のご自宅の敷地は約50坪あり、一般的な一戸建てとしては十分な広さでしたが、娘夫婦の希望である「並列2台駐車」と「それぞれの世帯が独立した玄関を持つL字型の平屋+2階建て構成」を両立させるには、どうしてもあと20〜30坪の広さが必要でした。
ご自宅の裏手(北側)には、住宅に囲まれて道路に面していない、いわゆる「袋小路」のようになっている30坪の変形した畑(休耕地)がありました。この土地は長年誰も立ち入っておらず、竹林や雑草が鬱蒼と生い茂り、防犯面や害虫の発生源として、ご相談者様自身も頭を悩ませていた土地でした。
【実務的なアプローチと経過】
  1. 複雑な権利関係の紐解き
    登記簿を調べたところ、この裏手の休耕地は、親族4名による「共同所有(共有名義)」になっていました。しかも、そのうち2名はすでに亡くなっており、相続登記が未了のまま放置されているという、非常に複雑な実務難易度の高い状態でした。
  2. 共有者全員への根回しと売買合意
    弊所が間に入り、現在の存命の共有者および相続権を持つご遺族(合計6名)と一人ずつ連絡を取り、事情を説明しました。放置された土地が原因で近隣(ご相談者様宅)に迷惑をかけていること、今なら相場価格での買い取り希望者がいることを提示。「このまま子世代に引き継ぐと、さらに権利が細分化して処分できなくなる」という懸念を共有できたことで、全員から「売却同意の署名・捺印」をいただくことができました。
  3. 確定測量と現況の整備
    変形地であり、周囲の住宅のブロック塀との境界が曖昧だったため、地主様(共有者代表)の負担にて、土地家屋調査士による「確定測量」を実施。裏手の住民全員と境界立会いを行い、正確な敷地境界を確定させました。また、地目が「畑」のままでしたが、買い取り後にご相談者様の手で造成(竹林の伐採・根の撤去および土留めの新設)を行うことを条件に、現状有姿での売買契約を締結しました。
【結果】
道路に接していなかった裏手の死に地(休耕地)が、ご相談者様の敷地とつながることで、「道路に面した合計約80坪の奥行きある大敷地」へと生まれ変わりました。
これにより、手前の道路側に娘夫婦が熱望していたインナーガレージ(並列2台分)を配置し、その上部と奥のスペースを一体化させた、緩やかにつながる「ガレージ付き2階建て二世帯住宅」を建築することができました。裏手の荒れ果てた休耕地が綺麗に造成され、立派な住宅の一部になったことで、周辺の住環境や防犯性も大幅に向上し、近隣住民からも非常に喜ばれる事例となりました。
まとめ:住み慣れた香里園で、眠っていた土地を家族の未来へつなぐ
寝屋川市・枚方市にまたがる香里園エリアは、豊かな住環境と利便性が調和した人気の高い地域です。それだけに、いざ「二世帯住宅を建てよう」と考えても、近隣でちょうど良い広さの新築用土地が見つかるケースは極めて稀です。
だからこそ、「お隣の休耕地を買い取る」という選択肢は、極めて実効性が高く、合理的な敷地拡張の手段となります。
長年放置されていた畑や使われていない土地は、地主様側にとっても「手放したいけれど、どうすればいいか分からない」という潜在的な悩みの種になっていることが多く、丁寧なアプローチを行えば、驚くほどスムーズに売買が成立することもあります。

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