今回は、長年、誰も手をつけずにぽつんと残されていた「空き地」をご近所にお住まいの個人のお客さまが「家庭菜園」として取得されるに至った、実務の裏側をご紹介します。
1. きっかけは「お隣の土地がずっと空き地で気になっている」
ご相談をくださったのは、その空き地から目と鼻の先にお住まいのAさまでした。
「定年を迎え、本格的に家庭菜園を始めたい。ちょうど家の近くにずっと使われていない更地がある。もし譲ってもらえるなら、自分で耕して野菜を作りたいのだけれど、誰の持ち物か分からない」という内容です。
「定年を迎え、本格的に家庭菜園を始めたい。ちょうど家の近くにずっと使われていない更地がある。もし譲ってもらえるなら、自分で耕して野菜を作りたいのだけれど、誰の持ち物か分からない」という内容です。
成田町周辺は歴史のある住宅地が多く、代々土地が引き継がれているケースが少なくありません。弊所はさっそく、現地調査と登記情報の確認から業務を開始しました。
2. 「戸籍・住民票」を使わない所有者調査
不動産調査において、住所変更登記がなされていない古い登記簿の場合、現在の連絡先を突き止めるのは容易ではありません。実務上、職務上請求等で戸籍や住民票を追う手法もありますが、弊所ではその手段は使いません。プライバシーへの配慮はもちろん、何より「地域に根ざした独自の不動産ネットワークと聞き込み」こそが、最も確実で角が立たないからです。
まずは寝屋川市内の古い地主さまのつながりや、成田町周辺の過去の取引事例を徹底的に洗いました。
近隣での丁寧なヒアリングを重ねた結果、所有者さまであるBさまが、現在は寝屋川市内を離れ、交野市内のご親族宅に身を寄せているという有力な手がかりを掴むことができたのです。
近隣での丁寧なヒアリングを重ねた結果、所有者さまであるBさまが、現在は寝屋川市内を離れ、交野市内のご親族宅に身を寄せているという有力な手がかりを掴むことができたのです。
3. 「売りたいわけではない」から始まる、仲介役の交渉術
ようやくBさまとの連絡を確保できましたが、ここからが交渉役としての本当の腕の見せ所です。
長年放置されていた土地の多くは、「売りたくない」のではなく、「売る手続きが面倒」「固定資産税もそこまで高額ではないから放置していた」というケースがほとんどです。
長年放置されていた土地の多くは、「売りたくない」のではなく、「売る手続きが面倒」「固定資産税もそこまで高額ではないから放置していた」というケースがほとんどです。
最初から「買いたい人がいるので売ってください」とストレートに交渉すると、警戒されて破談になるか、相場とかけ離れた高額な希望額を提示されてしまうリスクがあります。
弊所は、間に入るプロとして以下のアプローチを徹底しました。
- 管理負担の解消を提案: 夏場に雑草が生い茂り、近隣から苦情が出るリスクや、毎年の草刈り費用の負担を現実的にお伝えしました。
- 買主さまの人柄を伝える: 転売目的の業者ではなく、「成田町の景観を愛するご近所の個人の方が、きれいな家庭菜園として使いたいと言っている」という事実を誠実にお伝えしました。
これにより、Bさまも「あそこの土地をきれいに使ってもらえるなら、手放してもいいかもしれない」と、徐々に心を動かしてくださいました。
4. 成田町の相場に合わせた「家庭菜園価格」での合意
住宅を建てるための宅地としての売買であれば、坪単価や総額が大きくなります。しかし、今回の目的はあくまで「家庭菜園」です。あまりに高額ではAさまの予算を超えてしまいます。
そこで弊所は、以下の客観的データを双方に提示し、着地点を探りました。
- 寝屋川市成田町周辺の直近の地価公示・取引事例
- 不整形地である点や、住宅建築時のインフラ引き込みコスト(今回は菜園利用のため不要ですが、土地の評価として算出)
結果として、市場の宅地相場よりもBさまに納得いただける範囲で歩み寄っていただき、Aさまにとっても「趣味の投資」として現実的な、非常にフェアな価格での売買契約が成立いたしました。
5. まとめ:地元の空き地トラブルを防ぐために
今回の事例は、長年放置されていた空き地が、近隣住民さまの手によって「街を彩る家庭菜園」へと生まれ変わる、地域にとっても非常にプラスな交渉となりました。
【寝屋川市密着】隣の土地や近所の空き地を買いたい方は、当社にお任せください
今回ご紹介した事例のように、隣の土地の買い取りは、決して「難解なトラブル案件」ばかりではありません。むしろ、「売りたいけれど、どこに相談していいかわからない」と困っている所有者様と、「敷地を広げたい」と願うお隣様を、弊所の丁寧な仲介によって結びつける「お互いにとってハッピーな取引」がほとんどです。
- 「お隣さんが高齢で、そろそろ土地を処分しそうだけど、どこに相談すればいい?」
- 「近所の空き地が売りに出される前に、直接交渉して駐車場にしたい」
こうした思いがある方は、ぜひ一度、寝屋川市で地域密着の営業を続けている弊所にご相談ください。
桜木不動産事務所は、寝屋川市内の土地特性や相場を熟知しています。名義人の調査から、お相手に不快感を与えないプロとしての誠実な売買交渉、そして安心・安全な契約書の作成まで、一貫してサポートいたします。
まずは「あの空き地、いくらくらいで買える?」というご相談だけでも大歓迎です。地元のプロに安心してお任せください。
